PFAコーティングの基本工程フロー
PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂)コーティングは、フッ素樹脂の中で最高ランクの耐熱性と耐薬品性を誇る加工技術です。
溶融流動性があるため、焼成によって緻密で平滑な被膜が形成されます。弊社では厳選された高機能材料を使用し、優れた電気特性と滑り性を兼ね備えた高品質なコーティングを提供しています。
標準仕様(薄膜・標準グレード)
| 塗装構成 | プライマー + トップコート(2層構造) |
|---|---|
| 標準膜厚 | 25 〜 55 µm(合計膜厚) |
| 耐熱温度 | 最大 260 ℃(連続使用 240〜250 ℃) |
| 被膜硬度 | H 〜 2H 程度 |
| 外観色 | ブラック / グレー系 |
高品質を実現する加工工程
PFAの性能を最大限に引き出すための、標準的な施工プロセスを解説します。
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STEP 01
下地処理(脱脂・空焼き)
基材表面の油分を完全に除去します。焼成温度以上の高温で熱分解させる「空焼き」や溶剤洗浄を実施し、フッ素樹脂の密着を阻害する不純物を徹底排除します。役割:基材表面を清浄化し、塗膜の強固な密着性を確保
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STEP 02
表面粗化(サンドブラスト)
ブラスト処理により基材表面に適切な凹凸(粗面)を形成します。役割:投錨効果(アンカー効果)により物理的な密着力を最大化
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STEP 03
プライマー(下塗り)塗布
高密着・高耐食仕様の下塗り材を塗布します。役割:トップコートの密着性向上と基材の防食補強
【管理値】膜厚:5~15 µm -
STEP 04
仮乾燥
【条件】80~120 ℃ × 10~20 分役割:塗料中の水分・溶剤を除去し、次工程に備えます
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STEP 05
トップコート(上塗り)塗布
耐熱・耐薬品性能に優れたPFA樹脂をメインに塗布します。役割:高度な非粘着性、耐薬品性、滑り機能の付与
【管理値】膜厚:20~40 µm -
STEP 06
再仮乾燥
必要に応じて中間乾燥を行い、被膜の状態を安定させます。役割:水分を完全に飛ばし、焼成時の塗膜欠陥を防止
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STEP 07
焼成(高温融合)
【条件】380~420 ℃(基材温度保持)役割:被膜を完全硬化させ、PFA本来の最高性能を発揮
高温で樹脂を溶融させ、各層を強固に融合・一体化させます。 -
STEP 08
検査・仕上げ
膜厚測定、外観検査、密着強度確認を行い、品質を保証します。役割:高度な機能性と均一な仕上がりを担保
PFAコーティングの主な特性
業界トップクラスの耐熱性(連続240〜250℃)
緻密な溶融膜による優れた耐薬品性
安定した非粘着性と優れた滑り性
広範囲な温度域での電気絶縁性能
主な用途例
- 化学・プラント: 耐食性が求められる攪拌機、配管、タンク部品
- 半導体・電子: 高純度・耐熱・絶縁性が必須となる製造ライン部品
- 食品・包装: 高温環境下での離型性が必要なヒータープレート、ロール
- 精密機器: 摩擦抵抗の低減と耐熱性を両立すべき摺動部品