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ETFEコーティング(厚膜・ライニング)基本工程フロー

ETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂)コーティングは、フッ素樹脂の優れた耐薬品性に加え、高い機械的強度と耐摩耗性を兼ね備えたバランスの良い加工技術です。

最大の特徴は、多くの仕様でプライマーを必要としない直接塗装が可能であることです。複数回の塗装と焼成を繰り返す「1コート1ベーク」方式により、強固な厚膜ライニング層を形成します。

標準仕様(厚膜・静電グレード)

塗装構成 ETFE粉体トップコート(プライマーレス直接塗装)
膜厚範囲 通常:100 〜 300 µm / ライニング:最大 1,500 µm
耐熱温度 連続使用:〜150 ℃(短時間:〜180 ℃)
被膜硬度 ショアD 70 〜 80 程度
外観色 ナチュラル(乳白色)

高品質を実現する加工工程

プライマーレスの特性を活かし、各層を確実に融着させて一体化させるプロセスを解説します。

  1. STEP 01 下地処理(脱脂・空焼き)
    基材表面の油分や不純物を完全に除去します。高温での「空焼き」工程により、目に見えない有機物を熱分解させます。
    役割:密着不良の原因を排除し、清浄な表面を構築
  2. STEP 02 表面粗化(サンドブラスト)
    基材表面をブラスト処理で均一に荒らします。
    役割:プライマーレス塗装において極めて重要なアンカー効果を確保
  3. STEP 03 粉体塗装(1回目)
    静電粉体塗装機を用い、ETFE粉体塗料を基材へ直接塗布します。
    【管理値】1層あたり膜厚:40~60 µm
    役割:基材と樹脂の直接的な強固な結合を形成
  4. STEP 04 焼成(融着)
    【条件】300~340 ℃ × 10~20 分
    熱可塑性樹脂であるETFEを溶融させ、連続した均一な塗膜を形成します。
    役割:樹脂を融着させ、物理的強度とバリア性を発現
  5. STEP 05 重ね塗り・各層焼成(マルチコート)
    目標膜厚に応じて、STEP 03と04を繰り返します。各層ごとに焼成を行う「1コート1ベーク」方式を採用します。
    役割:層間の融着を促進し、ピンホールのない厚膜層を構築
  6. STEP 06 検査・仕上げ
    膜厚測定、ピンホール検査、外観検査を実施し、ライニングの健全性を確認します。
    役割:過酷な腐食環境に耐えうる品質を保証

ETFEコーティングの主な特性

優れた機械的強度(耐衝撃・耐摩耗性)
広範な薬品に対する高い耐薬品性
安定した電気絶縁性能
環境に優しいプライマーレス施工

主な用途例

  • 遠心分離機・バスケット: 高い回転負荷と腐食が同時にかかる部位
  • 攪拌翼・シャフト: スラリー混じりの薬液など、摩耗が生じやすい環境
  • メッキ槽・薬品タンク: 酸・アルカリ洗浄が繰り返される設備
  • 洗浄・搬送治具: 耐久性と離型性の両立が求められる生産ライン部品

ETFEコーティング(黒・厚膜・静電塗装)基本工程フロー

ETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂)のブラック仕様は、フッ素樹脂の耐薬品性に加え、優れた機械的強度と耐摩耗性を備えています。

本仕様では、専用の液体プライマーを使用することで、基材との密着性を極限まで高め、最大300µm(ライニング用途では最大1,500µm)の肉厚なブラック被膜を形成。過酷な産業環境において、長期にわたる防食性能と表面保護を実現します。

標準仕様(ブラック・静電グレード)

塗装構成 液体プライマー(ETFE専用) + 粉体トップコート(静電塗装)
膜厚範囲 通常:100 〜 300 µm / ライニング:最大 1,500 µm
耐熱温度 連続使用:〜150 ℃(短時間耐熱:〜180 ℃)
被膜硬度 ショアD 70 〜 80 程度
外観色 ブラック

高品質を実現する加工工程

専用プライマーによる下地作りから、粉体樹脂の多層融着プロセスを解説します。

  1. STEP 01 下地処理(脱脂・ブラスト)
    基材表面の油分除去後、サンドブラスト処理を行い均一に粗化します。
    役割:表面を清浄化し、物理的な密着面積を拡大
  2. STEP 02 専用プライマー(下塗り)塗布
    ETFE塗膜との親和性に優れた専用液体プライマーを均一にスプレー塗布します。
    【管理値】膜厚:5~15 µm
    役割:基材とETFE層を強固に繋ぎ、耐食性を補強
  3. STEP 03 仮乾燥
    【条件】80~120 ℃ × 10~20 分
    役割:水分を除去し、トップコート施工に適した表面状態を形成
  4. STEP 04 粉体塗装(トップコート)
    静電粉体塗装機を用い、ETFEブラック粉体樹脂を塗布します。
    【管理値】1層あたり膜厚:40~60 µm
    役割:静電力により、緻密で均一な樹脂層を構築
  5. STEP 05 焼成・マルチコート
    【条件】300~340 ℃ × 10~20 分
    目標膜厚に達するまで「塗布→焼成」を繰り返す1コート1ベーク方式を採用。各層を確実に融着させます。
    役割:樹脂を完全に溶融させ、一体化した強固な被膜を形成
  6. STEP 06 最終検査
    膜厚、外観、およびピンホール検知器によるバリア性能確認を実施します。
    役割:産業設備に求められる最高レベルの品質を保証

ETFEブラックコーティングの主な特性

優れた機械的強度(耐摩耗・耐衝撃性)
強酸・強アルカリ・溶剤への広範な耐性
安定した電気絶縁性能
プライマー併用による極めて高い密着力

主な用途例

  • 産業用ミキサー・攪拌設備: 摩耗と腐食が同時に進む過酷な部位
  • 半導体・化学洗浄装置: 薬品への耐性と強度が求められるパーツ
  • 排水・廃棄物処理設備: 固形物を含む腐食性液体の搬送ライン
  • 精密治具・金型: 耐久性と離型性、耐食性を兼ね備えた保護

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