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PPSコーティング(高硬度・耐熱仕様)基本工程フロー

PPS(ポリフェニレンサルファイド)コーティングは、優れた耐熱性、耐薬品性、および極めて高い表面硬度を持つ結晶性の高性能プラスチック加工です。

本仕様では、液体スプレー塗装を用い、焼成と冷却を繰り返して多層施工を行うことで、目標膜厚100µmの強靭な被膜を形成します。高温下での寸法安定性や、金属との強力な密着が求められる産業部品に最適です。

標準仕様(高硬度・液体多層グレード)

塗装構成 PPS専用プライマー + PPSトップコート(液体スプレー多層)
目標膜厚 標準 100 µm(マルチコート仕様)
耐熱温度 連続使用:200 〜 240 ℃
鉛筆硬度 4H 〜 6H 以上(高硬度タイプ)
外観色 ベージュ(ナチュラル) / ダークブラウン

高品質を実現する加工工程

液体スプレー塗装の多層施工と、確実な熱処理プロセスを解説します。

  1. STEP 01 下地処理(脱脂・空焼き)
    溶剤脱脂後、高温の炉で「空焼き」を実施し、基材の微細な隙間に残留する油分や不純物を完全に熱分解・除去します。
    役割:不純物を徹底除去し、厚膜被膜のフクレや剥離を防止
  2. STEP 02 表面粗化(サンドブラスト)
    サンドブラスト処理で表面に均一な凹凸を形成します。
    役割:硬質なPPS被膜を支える強力なアンカー効果を確保
  3. STEP 03 専用プライマー塗布
    PPS樹脂と基材を強固に結びつける専用の液体プライマーをスプレー塗布します。
    役割:極めて高い密着性と耐食性を下地から構築
  4. STEP 04 トップコート塗布(液体スプレー塗装)
    PPSトップコート剤をスプレーガンで均一に塗布します。1回の塗布で適切な厚みを管理し、平滑な塗面を作ります。
    役割:緻密なバリア層と高硬度な表面特性の付与
  5. STEP 05 焼成・冷却・重ね塗り(マルチコート)
    【焼成条件】320~380 ℃
    焼成後、一度常温まで冷却し、再度トップコートを塗布・焼成します。この工程を繰り返し、目標の100µmまで膜厚を積み上げます。
    役割:多層構造によりピンホールを無くし、強固な厚膜被膜を実現
  6. STEP 06 最終検査
    膜厚測定、および硬度測定や密着性検査を実施します。
    役割:100µmの仕様を満たす耐久性能を保証

PPSコーティングの主な特性

極めて高い表面硬度と耐摩耗性
200℃を超える高温下での優れた寸法安定性
酸・アルカリ・有機溶剤に対する広い耐性
多層施工による高い防食バリア性能

主な用途例

  • 産業用ポンプ内部: 高速流体による摩耗が激しい部位
  • 複写機・プリンターの加熱ローラー: 耐熱性と表面硬度が求められる機構部品
  • 化学プラントのバルブ・継手: 腐食性ガスと高温が重なるライン
  • エンジン周辺の精密部品: 高温油中での安定性が必要な部材

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