産業現場の非粘着ニーズにおいて、標準的な温度域で最高の離型性能を発揮するのが、FEP系トップコート仕様「GT2300」です。平滑でピンホールの少ない非多孔質な皮膜を形成し、食品機械から搬送設備まで、~200℃環境における最適なソリューションを提供します。
GT2300のコンセプト:FEPによる高品位非粘着
GT2300は、FEP(フッ素化エチレンプロピレン)樹脂をトップコートに採用した、中温域対応の非粘着コーティング仕様です。メルトフロー(溶融流動)特性を持つFEPを使用することで、PTFEよりも滑らかで緻密な膜を形成できるのが最大の特徴です。シールバーや加熱プレートなど、高い離型性が求められる用途に最適化されています。
技術コンセプトと5つの主要特性
GT2300は、非粘着性・耐薬品性・電気絶縁性のバランスに優れたグレードです。
非粘着・離型性
低表面エネルギーにより、粘着物の付着を強力に防止します。
平滑・非多孔質
溶融によりピンホールが極めて少ない、滑らかな表面を実現します。
耐薬品・防食性
酸・アルカリに強く、プライマーとの相乗効果で基材を守ります。
電気絶縁性
高い体積抵抗率を有しており、電気的な絶縁が必要な部品にも対応可能です。
安全性
食品接触用途に対応したグレード選択が可能。衛生面が重視される現場にも適しています。
強固な2層積層プロセス
GT2300は、緻密な工程管理を経て施工されます。下地処理から最終焼成まで、性能を最大限に引き出すフローを構築しています。
| 工程 | 目的・内容 |
|---|---|
| 下地処理 | 脱脂・サンドブラストにより、コーティングの密着性を確保。 |
| プライマー層 | 10〜12µmの厚みで、基材への強力な密着と防食性を付加。 |
| トップコート層 | 20〜40µmのFEP樹脂を塗布。主要機能(非粘着・耐薬品)を形成。 |
| 最終焼成 | 371〜400℃での厳密な温度管理により、非多孔質な膜を完成。 |
代表的な技術仕様(スペック)
GT2300の基本スペックは以下の通りです。厚膜化などの個別カスタマイズにも対応いたします。
| 樹脂系 | FEP(フッ素化エチレンプロピレン) |
| 総膜厚 | 標準 約30〜50µm(用途に応じた厚膜化も可能) |
| 連続使用温度 | 〜200℃ |
| 焼成温度 | 371〜400℃ |
| 適用可能基材 | アルミ、ステンレス、鉄、各種合金 |
主な採用事例と素材の使い分け
【主な用途】
食品用シールバー、包装機械の加熱プレート、化学薬品用容器、搬送設備用ローラー、医療機器部品など。
【素材の使い分けについて】
より高温(250℃付近)や高い摩耗バランスが求められる場合は、PTFE系仕様のGT2000を推奨します。一方で、表面の滑らかさや中温域での確実な離型性を重視する場合は、本仕様「GT2300」が最もコストパフォーマンスに優れた選択となります。
~200℃の環境において、最高品質の「滑り」と「離型」を追求するならGT2300にお任せください。FEP特有の非多孔質な被膜が、貴社の生産設備のメンテナンス頻度を下げ、クオリティを向上させます。試作施工や詳細な耐薬品データについては、お気軽にお問い合わせください。