Heavy Duty & Eco-Friendly

極厚被膜・環境配慮型:ポリエチレン流動浸漬塗装

ポリエチレン流動浸漬法(りゅうどうしんしほう)は、加熱した基材を空気で流動させた樹脂粉体の中に浸漬させることで、圧倒的な厚膜(300µm〜1mm超)を形成する塗装技術です。

パウダーコート同様に溶剤を一切使用しない「溶剤レス(VOCゼロ)」なクリーンプロセスであり、ポリエチレン特有のクッション性、耐食性、電気絶縁性を付与します。

環境・技術標準(流動浸漬ポリエチレングレード)

環境性能 VOC排出ゼロ・無溶剤・環境配慮型
塗装種別 ポリエチレン樹脂粉体(流動浸漬用)
標準膜厚 300 〜 1,500 µm(極厚膜の形成が可能)
予熱温度 250 〜 350 ℃(基材サイズにより調整)
被膜特性 優れた耐食性、耐薬品性、ソフトな触感

流動浸漬法の加工工程フロー

加熱された基材の熱量を利用して樹脂を溶融・付着させる独自のプロセスです。

  1. STEP 01 下地処理(脱脂・ブラスト)
    油分を熱分解する「空焼き」や、物理的に表面を粗化する「サンドブラスト」を行い、極厚の樹脂層が剥離しないよう強固なアンカーを形成します。
    役割:ポリエチレンの密着力を最大化し、長期耐久性を支える
  2. STEP 02 予熱(加熱炉投入)
    樹脂の融点以上に基材を加熱します。厚膜を形成するため、基材内部まで均一に熱を持たせることが重要です。
    役割:樹脂粉体を溶融させるための「熱量」を基材に蓄える
  3. STEP 03 流動浸漬(ディッピング)
    下部から空気を送り込み、液体のように振る舞う「流動状態」の樹脂粉体の中に基材を数秒間浸漬します。熱によって粉体が溶け、基材に吸着します。
    役割:複雑な形状や網目状の製品でも隅々まで均一に厚膜化する
  4. STEP 04 後熱(平滑化処理)
    浸漬直後の表面に残った未溶解の粉体を、再び炉に通すか余熱で完全に溶融させ、表面を滑らか(レベリング)にします。
    役割:表面を平滑で光沢のある、連続したピンホールのない皮膜にする
  5. STEP 05 冷却・検査
    水冷または空冷で硬化させ、膜厚計や絶縁試験機で品質を確認します。
    役割:300µm以上の厚膜スペックと、絶縁性能・耐食性の保証

ポリエチレンコーティングのメリット

溶剤を全く使わないため、環境に優しく無臭
極厚被膜により、錆や腐食から強力にガード
柔軟性があり、金属の「冷たさ」を和らげる触感
優れた電気絶縁性。ケーブル保護や工具に最適

主な用途例:タフで環境に優しい保護膜

  • 生活用品・キッチン: 水切りカゴ、冷蔵庫内の棚網、食器乾燥機用ラック(耐水・低溶出)
  • キャンプ・アウトドア用品: クーラーボックスの内カゴ、ワイヤーバスケット、手で触れるハンドル部分(触感向上・防錆)
  • 電設・電力資材: ケーブル支持金具、電線管、電力会社向け架線金物(高度な絶縁性)
  • 土木・景観: 公園のフェンス、ベンチの座面、防雪柵、塩害地域の金属部材
  • 医療・化学: 試験管立て、薬品保管用ラック、洗浄用バスケット(耐薬品性)

弊社では、タンク内面のみのコーティングなど、特殊な施工技術も持ち合わせております。

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