PFAコーティング(厚膜・静電塗装)基本工程フロー
PFA厚膜コーティングは、粉体塗装(静電塗装)技術を用いることで、液体塗装の限界を超える100µmから最大300µmの強固な被膜を実現する加工技術です。
十分な膜厚を確保することで、優れた耐薬品性と電気絶縁性を発揮。薬液の浸透を防ぎ、過酷な環境下での基材保護に高いパフォーマンスを提供します。
標準仕様(厚膜・静電グレード)
| 塗装構成 | 液体プライマー + 粉体トップコート(静電塗装) |
|---|---|
| 標準膜厚 | 100 〜 300 µm(仕様により調整) |
| 耐熱温度 | 連続使用温度 260 ℃ |
| 被膜硬度 | ショアD 60 程度(参考値) |
| 外観色 | ブラック / その他 |
高品質を実現する加工工程
粉体PFAを静電力で効率よく付着させ、高温で溶融・融合させるプロセスを解説します。
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STEP 01
下地処理(脱脂・空焼き)
基材表面の油分を完全に除去します。高温での「空焼き」工程により不純物を熱分解させ、厚膜特有の被膜トラブル(フクレ等)を未然に防ぎます。役割:不純物を徹底除去し、厚膜被膜の長期安定性を確保
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STEP 02
表面粗化(サンドブラスト)
ブラスト処理を行い、基材表面を均一に粗化します。役割:物理的なアンカー効果を高め、厚膜を支える強力な密着力を形成
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STEP 03
専用プライマー(下塗り)塗布
粉体樹脂との相性が極めて高い専用の液体プライマーを塗布します。役割:粉体トップコートとの強固な結合と防食性能の補強
【管理値】膜厚:5~15 µm -
STEP 04
仮乾燥
【条件】80~120 ℃ × 10~20 分役割:余分な水分・溶剤を除去し、静電塗装に最適な表面を整えます
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STEP 05
トップコート(静電粉体塗装)
静電塗装機を用いて粉体PFA樹脂を均一に塗布します。基材への付着効率を高めるため、最適な塗装条件で施工されます。役割:静電気の力で粉体を吸着させ、密度の高い樹脂層を形成
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STEP 06
焼成・繰り返し施工(マルチコート)
【条件】380~420 ℃ × 10~30 分役割:樹脂を完全に溶融融合させ、ピンホールのない緻密な被膜を構築
最大300µmの厚みを得るため、「粉体塗布→焼成」の工程を繰り返し行います。 -
STEP 07
検査・仕上げ
膜厚検査、ピンホール検査(ホリデー検知)、外観検査を実施します。役割:高度な仕様を満たす「完全なバリア層」であることを保証
PFA厚膜コーティングの主な特性
優れた耐薬品バリア性能(薬液浸透の抑制)
過酷な環境に耐える高い熱安定性
高電圧にも耐えうる電気絶縁性能
汚れが付きにくく清掃性に優れた非粘着性
主な用途例
- 化学薬品製造装置: 腐食性の強い薬液にさらされる部品の防食
- 攪拌・混合設備: 耐摩耗性と耐食性の両立が必要なスクリューや翼
- 半導体・高純度プロセス: 金属汚染を嫌う環境下でのパーツ保護
- 産業用大型部品: 長期間にわたり高い耐久性と離型性が求められる部材