テフマックスとは
テフマックス(フッ素含有めっき)とは、フッ素樹脂を低分子化微粒化および完全フッ素化し、カチオン系界面活性剤を加えたニッケルメッキ浴中に分散させ、新しい分散メッキ法により生成される金属薄膜です。
フッ素樹脂の非粘着性・耐薬品性・低摩擦性などの特徴と同時に耐摩耗性の特徴を有します。
テフマックスの特性
①非粘着性
ほとんどの物質が粘り付くことはなく、付着した場合も容易に剥がすことができます。
②低摩擦性
フッ素樹脂とほとんどおなじ摩擦係数の数値です。
③耐摩耗性
約450HVとなります。
無電解Niが約550HVとなり当撥水被膜は、PTFEが含有しますので、その分無電解Ni被膜より若干硬度が下がります。
④超撥水性
水にまったく濡れず、弾いてしまいます。
⑤耐熱性
約300℃と優れています。
テフマックスの工程
改質効果・断面組織
イメージ図
顕微鏡写真
※膜厚は通常10μm仕様となり、最大膜厚は15μmです。基本ご指示がなければ、10μmで仕上げます。
テフマックスと一般的めっきとの摩擦量比較
フッ素の低摩擦特性により、摩擦量低減にもつながります。
磨耗量(MG/KG・MM)
DOW CORNING 社製 LFW-1型試験機
荷重:13.6KG 相手材:鋼 RC27-33
ASTM D-2714-68
25℃ 大気中
他社との摩擦係数の比較
業種 | 実施例 | 効果 |
---|---|---|
ゴム・樹脂成型 | 金型 | 離型性 |
生活用品関連 | レンジフード・換気扇・アイロン | 離型性・滑り性 |
コンピューター機器 | プリンターノズル・ローラー | 離型性・滑り性 |
繊維関連 | 合成繊維布・不繊布 | 離型性 |
レジャー関連 | グラス・カーボンロッド | 離型性・滑り性 |
電子部品関連 | スクリーンメッシュ・アンテナ | 撥水性・離型性 |
電気部品関連 | シーズヒーター | 離型性 |
機械部品関連 | チェーン・加工機械定盤 | 滑り性 |
テフマックスに関するQ&A
めっき膜の構成を教えてください。
下地にNiめっきを行った上にNi-PTFEめっきを施しています。
めっき膜厚はどのくらいですか?
下地Niめっき、Ni-PTFEめっき供に5μmを基本としていますが、お客様の要望に合わせて、膜厚の調整は可能です。
REACH規制に対応していますか?
2020年7月に改正されたREACH規制において、規制が強化されたPFOA規制値を満たした皮膜を提供します。
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