変性フッ素樹脂の特長

非粘着、低摩擦係数などフッ素樹脂と同等の特性をもちながら、フッ素コーティングよりも硬度、耐摩耗性などの機械的強度や装着性などで優れた性質をもったコーティング被膜です。そのため、自動車・航空機・半導体・情報通信機器から身近な家庭用品まで、幅広く使用されています。

変性フッ素樹脂の特性

耐摩耗性
硬度3H~5H(鉛筆硬度)と、フッ素樹脂にくらべ耐摩耗に優れております。
低摩擦性
フッ素樹脂に準じて優れた摩擦係数(0.04~0.07)を有しています。
低温焼成(グレー)
連続使用温度 △(160℃)
耐摩耗、非粘着性 ◎
高温焼成(茶褐色)
連続使用温度 ◎(220℃)
耐摩耗、非粘着性 ◎
膜厚
20~30μm
色調
グレー、茶褐色
適用基材
ガラス、セラミックス、金属(銅を除く)

過酷で特殊な環境下で用いられるフッ素樹脂

フッ素樹脂は、耐熱性・耐薬品性・耐候性・非粘着性を活かし、自動車の燃料チューブ・半導体製造工場の薬液ライン・電線・航空機の離型フィルム・調理機器などの過酷な条件下で使用されています。また、電気特性(低誘電・低損失)が求められるプリント基板でもニーズが高まっています。

導入事例の説明【小物部品の製品シュート】

変性フッ素樹脂コーティングを施したシュートのビフォーアフター
  • 変性フッ素コーティングは摩擦係数が低く、シュートやホッパー、ガイドなどの滑り性を格段に向上させます。
  • 変性フッ素コーティングは硬度3H~5Hを有し、耐摩耗性に優れています。
  • 低温焼成タイプ(180℃)と高温焼成タイプ(260℃)があり、材料の特性に応じたコーティングが得られます。低温焼成タイプの場合、熱によるひずみの心配がありません。

変性フッ素樹脂コーティングの用途

シュート、ホッパー、シャッター、スライドレールなど、フッ素よりも耐摩耗性が必要とされる部所

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