FRPライニング加工

FRPライニングとは

FRP、繊維強化プラスチック（Fiber Reinforced Plastics)をライニング加工する技術の事です。

ヒビ、穴あき、破損、劣化などで強度の落ちたFRP製品の強度確保、向上のため行われます。

またFRP製のタンクや配管を補修するだけでなく、コンクリートやモルタルの腐食対策としても用いられます。

ガラスクロス・ガラスマット+不飽和ポリエステル樹脂・エポキシ樹脂を使い分けひび割れ、穴あき、欠け、錆などを補修、または保護します。

繊維強化プラスチック（FRP）とは

ポリエステル樹脂をガラス繊維で強化した複合材質です。
軽量であり、高い強度と耐久性を持ち合わせています。

繊維強化プラスチック（FRP）の特徴

• 耐食性
• 電気絶縁性
• 耐水性・耐薬品性
• 耐候性・耐久性
• 速硬化性

耐食性

金属と異なり、繊維とプラスチックの複合材料であるため腐食に強い(さびない)特徴があります。一方で、プラスチック特有の紫外線による光劣化の影響を受けるため、屋外使用の際はコーティング・塗装など施す必要があります。

電気絶縁性

繊維とプラスチックの複合材料であるため、基本的に電気絶縁性を有します。一方で、繊維の並び方(配向方向)に沿った方向とそれに直角な方向で導電率が大きく異なる(異方性)を有するため、異方性に起因する局所的なCFRP表面の帯電集中を防ぐ必要があります。代表的な例として、飛行機などのCFRP筐体の表面は、金属薄膜で覆われており、筐体全体に帯電を散らす対策がとられています。

耐水性・耐薬品性

プール・水槽での実績が多く、また耐薬品性に優れているため、薬品槽や雑排水槽、下水道施設等の防食分野や厨房床等にも広く使われています。

耐候性・耐久性

FRPの持つ優れた耐候性・耐久性は様々な建築資材等の分野で実証されています。

速硬化性

樹脂の硬化速度が速いという特徴があり、施工後1～2時間程度で塗膜が形成されます。従って、何層も重ねる仕様でも1日ですべての工程を完了させることが可能です。

FRPライニングの用途

• 薬品を使用する貯蔵・攪拌・計量などの塔・槽類
• メッキ・電解・酸洗など化学反応用各種槽
• シックナー・処理塔・洗浄塔イオン交換樹脂塔・蒸発装置など、各種塔
• 遠心分離機・ドラムフィルター・フィルタープレスなど
• パイプ・ポンプ・バルブなど配管機器類
• 送風機・排風機・攪拌翼など

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